奥歯を複数失ってしまった際の欠損治療
奥歯を複数失ってしまった際の欠損治療:部分入れ歯とインプラントの比較
部分入れ歯
構造
部分入れ歯装着前
部分入れ歯
部分入れ歯装着時
現存歯と粘膜で噛む力を支持する
現存歯に入れ歯のフックをかけて入れ歯を維持させる
部分入れ歯は患者自身で取り外しができる
長所
- 外科処置を必要としない
- インプラントを用いた治療法よりも治療期間が短い
- とりはずせるので入れ歯の清掃がしやすい
- 部分入れ歯の考えられた設計により、残存歯を固定できる
短所
- 顎提粘膜と現存歯でで噛む力を支持しているため、噛む力は天然歯ほどない
- 入れ歯である異物感は残る
- 毎食後、部分入れ歯を外しての清掃を必要とする
- 現存歯に部分入れ歯を掛け維持させるために、現存歯を削り冠(クラウン)をかぶせる必要がある
- 現存歯に部分入れ歯を掛け維持させているために、現存歯にトラブルが起きると部分入れ歯からやりかえる必要がある
- 経年的にあごの骨の吸収を起こすため長期的には入れ歯があわなくなる
- 片側性の欠損には入れ歯の安定が得にくい
インプラント
構造
治療前
インプラント8本埋入時
治療後
インプラント体で噛む力を支持する
人工歯はインプラント体にネジで固定させる
人工歯とインプラント体は患者自身で取り外しができない
長所
- 天然歯のように顎の骨に固定するため違和感なく噛む事ができる
- 最新のインプラントと手術テクニックにより審美的な修復が行える
- 部分入れ歯のように残存歯を削る必要がない
- 部分入れ歯のように残存歯に負担をかけない
- 片側性の欠損には有効
短所
- インプラントを顎に埋めるには外科手術が必要
- 治療期間が部分入れ歯治療よりかかる
- インプラント埋入するだけの骨が必要。(骨が不足している場合は骨の造成が必要)
参考ページ→総入れ歯とその他の治療法の比較