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歯の破折に対する、矯正的歯の廷出(エクストルージョン)とその限界

エド日本橋歯科 > 院長コラム > 歯の破折に対する、矯正的歯の廷出(エクストルージョン)とその限界

前歯など歯が破折したとき、その歯に矯正力をかけて歯根を延出させ、その後クラウンなどで修復する方法がある。それにより抜歯を行わず、その歯を救うことができる。しかし、歯根を廷出させる事で歯根は短くなり歯を支える能力は低下する。歯を支える能力が低ければ、噛む能力も低くなり、物が噛めないことになる。その問題を解決する方法として行われるのが連結固定である。症例で説明します。

 

転倒し右の前歯を破折。歯肉の下深くで歯が水平的に破折している。

 

歯根の矯正的廷出を行いセラミッククラウンで修復する事とした。それにより歯根が短くなり歯を支える力が低下する事から、その際には隣の歯も修復し連結固定を行う事を治療計画とした。まずは、根管治療を行い土台(ファイバーコア)と仮歯を装着。その後、矯正装置を付け歯の廷出を行った。

 

矯正的廷出を開始して、6週間後の状態。予定通りの廷出が行われた。

 

その後、歯肉を切除してフェルールを獲得し後戻りが起きないように保定を行う。

 

保定終了後、歯の動揺が起きないか、問題なく日常生活が行えるのかを仮歯で観察する。その結果、歯の動揺があり前歯では物が噛めない状態であった。そこで予定通り隣の歯も修復して連結する事とした。

 

 

隣の歯を削り、連結されたセラミッククラウンを製作。

 

連結されたセラミッククラウンを装着した状態。連結されて歯を支える能力を上げることで抜歯をせずに歯を保存する事ができた。

 

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